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20年経ったら外壁塗装し直すべき?放置するリスクも解説

  • 2024.08.26

一般的に10年ごとに行うことが目安とされている外壁塗装ですが、新築、もしくは最後に外壁塗装をして20年経っていたら要注意です。

外壁を長期間放置することにより、外壁の塗装がはがれ、外壁材まで影響を及ぼすなどのリスクが高まります。

しかし、使用している塗料によっては問題ない場合もあります。

この記事では、20年経ったら外壁塗装し直すべき理由や考えられるリスクを解説します。

外壁塗装を検討している方はぜひお読みください。

外壁塗装の耐用年数は20年が限界?

一般的に外壁塗装の耐用年数は、10〜20年です。これは、外壁塗装にシリコン塗料を使用する場合が多いためです。

塗料の種類や環境によって異なりますが、新築物件に利用する塗料の耐用年数は10年前後が多いため、20年経過したら塗り直しが必要です。
外壁塗装に利用される塗料の種類や耐用年数は、次の通りです。

塗料の種類 耐用年数 特徴
アクリル塗料 5~8年 安価だが耐用年数が短い。現在はあまり利用されていない
ウレタン塗料 7~10年 伸縮性に優れており、光沢がある
シリコン塗料 7~12年 耐用年数とコストのバランスが良い。多く使用され、人気がある
フッ素塗料 15~20年 耐久性に優れており、耐用性も長いが高価である
無機塗料 15~25年 非常に高価だが、劣化しにくく耐用年数が非常に長い

シリコン塗料は耐用年数とコストのバランスがいいため、最近の新築物件では、シリコン塗料を利用しているところが多いとされています。

できる限り塗り直しを行いたくないのであれば、無機塗料がおすすめです。

コストパフォーマンスを重視するか、外壁塗装の期間を持たせるかによって選ぶべきと量は違ってきます。

外壁塗装を20年間放置した際に発生するリスク

外壁塗装を長い期間放置すると、外壁の劣化により雨漏りや腐食などが発生しやすくなります。

ここでは、外壁塗装を20年間放置すると発生するリスクを解説します。

雨漏りする

外壁塗装を20年間放置すると、外壁の劣化から雨漏りが起こるようになります。
塗装には外部からの雨水を防ぐ防水機能がありますが、外壁には雨水を防ぐ機能はありません。

そのため、塗装がはがれてしまうと、その隙間から雨水が侵入して雨漏りになることがあります。
また、塗装を怠ったことにより雨漏りしてしまうと、場合によっては壁をはがした状態での修理が必要になることもあるため、その際には多額の工事費用が必要になります。

そうなってしまうと、高い金額を支払うことになってしまうため、早めの塗り直しがおすすめです。

腐食や崩壊が起こる

外壁塗装を20年放置すると、建物の腐食や崩壊の危険性が高まります。
外壁が濡れると強度の低下や腐食が進行し、柱や構造部が朽ちてしまうことがあります。

さらに腐食により、建物を食べるシロアリの発生や地震への耐性の低下も懸念されるでしょう。
外壁塗装を放置した場合、小さな地震でさえ建物が倒れるリスクがあります。

外壁塗装を定期的に行うことは、費用がかかるものの、構造部の大規模な修理と比べれば遥かに経済的です。

外壁塗装を20年以上していない場合は、まず施工会社に調査してもらい、必要な処置をしてもらいましょう。

シロアリが発生する

外壁塗装を20年も放置すると、建物の劣化が進み、シロアリが発生する危険性があります。

シロアリは湿気の多い環境を好み、特に雨水が侵入して湿った木材を食べて生活する害虫です。

塗装が劣化していくにつれ雨漏りが発生しやすくなり、建物内部が湿気で満たされ、シロアリが住みやすくなります。

一度住みついたシロアリほ繁殖していき、木造部分を食い荒らして建物の構造に深刻なダメージを与えることがあります。

その結果、床が沈んでしまったり、家が傾いたりするリスクが高まります。

家をシロアリから守るためにも、そのため、定期的な外壁塗装は、シロアリの発生を抑制し、建物を長持ちさせるためにも重要です。

外壁塗装が劣化したときのサイン

外壁塗装が劣化していくとともに、さまざまなサインが現れます。

これらのサインに気づいたら塗装業者に相談しましょう。

  1. チョーキング
  2. 色褪せ
  3. ひび割れ
  4. カビ・コケの発生
  5. 塗装の剥がれ
  6. 錆の発生

順番に見ていきましょう。

①チョーキング

外壁塗装が劣化すると、外壁を触ったときにチョークのような白い粉が手につく「チョーキング」が起こります。
塗料には顔料が含まれており、紫外線や風雨によって劣化していき、やがて顔料が壁の表面に出てしまいます。

実際に壁を触ってみて、指が白くなっていればチョーキングが起こっているといえるので一度確かめてみましょう。
チョーキングが起きているときは防水機能が低下しているため、雨漏りや腐敗が起きてしまうだけでなく、大幅な工事が必要になってしまいます。

外壁の防水性が低下してしまうと、外壁の劣化を大幅に早める恐れがあるため、早めの対策が必要です。

②色褪せ

塗料の劣化が進むと外壁の色褪せや変色が生じます。

この色褪せは、塗料に含まれる樹脂が紫外線の影響を受けることで起こります。

また、汚れや雨水の跡が付着することもあり、これによって防水性も低下する可能性が高くなるでしょう。

外壁の色が薄くなっているのを見つけたら、塗り直しを検討することが大切です。
色褪せは、塗装が劣化し始めた最初の兆候であり、長期的に放置すると外壁から水が浸入することがあります。

見逃さないためにも、たまに新築時の写真と比較して定期的に外壁の色を確認してみましょう。

③ひび割れ

紫外線や風雨の影響で塗料の劣化が進むと、塗装から柔軟性が失われ、塗装部分にひび割れが起こります。
ひび割れには「塗装面の割れ」と「下地の割れ」の2つの段階があり、塗装面のひび割れは塗装の硬化が原因で起こるため、塗り直すことで改善できます。

それに対し、下地が割れたことで起こるひび割れは塗装だけでは改善できない可能性が高く、下地にひびが入ってしまう前に早めの対処が必要です。

塗装にひび割れが発生しているときは、劣化がかなり進行していると考えた方がいいでしょう。

④カビ・コケの発生

塗料が劣化してくるにつれ、カビやコケが発生しやすくなります。
防水性が弱くなり、雨水が浸透しやすくなるため起こり、雨水が浸透したところが、日当たりが悪いところだとコケや藻、カビが繁殖しやすくなります。

カビやコケが発生すると外壁の状態が悪化していきやすいため、特に日当たりや風通しが悪いところは、定期的なチェックが必要です。

⑤塗装の剥がれ

塗料の劣化が進むと、塗料が剥がれやすくなる恐れがあります。
これは塗料が壁に張り付く力が低下するために起こるものであり、剥がれた塗料の部分から外部の影響を受けやすくなり、雨水の浸透が起こるなどの深刻なトラブルにつながります。
剥がれが見られる場合は、外壁のひび割れが進行し、塗装の密着性が失われ、雨漏りの原因となるため、早急の塗り直しが必要です。

⑥錆の発生

塗料の劣化により、錆が発生する恐れがあります。
特に外壁にある金属部分に錆は起きやすく、経年劣化に伴い発生しやすくなります。

日当たりや風通しが悪く、湿気の多い場所や海の近くに住んでいる場合は特にさびやすいため注意が必要です。

定期的に外壁を見ておくことで、錆に気づけるようになるでしょう。

さらに、錆は一か所できるとそこから錆の被害が広がっていくことがあるため、錆を見つけたら早めに対処しましょう。

外壁塗装を長持ちさせる方法

外壁塗装を長持ちさせるには、以下の方法が効果的です。

  • 耐用年数の長い塗料を選ぶ
  • 信頼できる塗装業者に依頼する

耐用年数の長い塗料を選ぶことで、外壁塗装の長持ちにつながります。
一般的に10年程度持つとされるシリコン塗料に対し、フッ素塗料や無機塗料は15~20年と耐用年数が2倍です。

その中で最も高耐久な無機塗料には「ミラウォール」があり、塗料に使用することでメンテナンスの頻度を大幅に減らせます。
また、より耐用年数を延ばすために信頼できる塗装業者に依頼することも大切です。
どんなに長持ちする塗料を選んでも、未熟な業者に依頼してしまうと手抜き工事が行われ、予定よりも長持ちせず塗膜がはがれてくるなどトラブルが起こる可能性があるためです。
さらに、一級塗装技能士の資格を取得している塗装業者であれば、より腕のいい仕事が期待できるでしょう。

20年経っても外壁塗装を気にしなくてよいケース

ここまで最後の塗装から20年経つと劣化のリスクが高くなると解説してきましたが、なかには20年経っても外壁塗装を気にしなくて良いケースがあります。

詳しく解説していきます。

ケース①耐用年数の長い塗料を使用している場合

最近になって使われるようになった塗料に、無機塗料があります。
ガラスなどの無機物を主な原料としており、劣化の原因となる有機物を減らしてくれることにより、耐用年数がない点が特徴です。
無機塗料は耐用年数が約20年と長く、長期的には経済的ですが、高価であり、乾燥後の塗膜が硬いため、正しく施工しないとひびが入るリスクもあります。
また、無機塗料のコストパフォーマンスは、一般的なシリコン塗料の約2倍ですが、耐用年数も約2倍となるため、長期的な視点ではコスト削減にもつながります。
外壁塗装にかかる総費用を考えると、次の塗り替えまでの期間が長くなるので結果的に安くなるでしょう。

ケース②外壁材がタイルやコンクリート打ちっぱなしの場合

外壁材がタイルやコンクリート打ちっぱなしであれば、20年経過しても問題ないことが多いでしょう。

タイルの耐用年数は30〜40年で、塗装によるメンテナンスが不要ですが、タイルの目地部分やコーキングの補修は定期的に行う必要があります。

10年を目安に点検を依頼しましょう。
コンクリート打ちっぱなしの外壁も塗装によるメンテナンスは不要ですが、コーキングは劣化するため点検が必要です。

環境によってはカビやコケが発生することもあるため、こちらも10年を目安に点検が必要です。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装の費用相場は、屋根を含まない一般的な2階建住宅の場合の場合だとおよそ80万円以上となっています。

この費用はあくまで相場であるため、金額については塗装業者に見積もりをお願いしましょう。
20年経過している外壁は、劣化が進んでいる場合には、下地補修をする必要があります。

そのため、外壁が劣化しているほど下地補修の費用が外壁塗装の費用に追加されていきます。

外壁塗装業者の選び方

外壁塗装業者を選ぶ際は、以下の3点をよく確認することで失敗することが減るでしょう。

外壁塗装業者の選び方は、以下の通りです。

選び方①実績

外壁塗装業者を選ぶ際には、実績が多いところを選びましょう。
実績が多いほど経験が豊富であるため、安心して任せられます。
実績が多いと、お住まいの環境に合わせた予算に合った適切な塗料をおすすめしてくれるでしょう。

実績の有無は公式HPから確認できるので、口コミなども併せて確認しましょう。

選び方②費用

外壁塗装業者は、見積もりで適切な費用を提示してくれるところを選びましょう。
塗装業者の中には費用の提示が不明瞭など、見積もり上は安いのに、オプションなどで必要以上の費用を請求してくる悪徳業者が存在します。

これらを避けるためには、相見積もりがおすすめです。相見積もりをとった結果には、安すぎる、高すぎる、明細の内容が不明瞭なものは注意しましょう。

費用の安さにつられず、適切で信頼のおける施工を行ってくれるところに依頼しましょう。

選び方③アフターフォロー

多くの塗装業者はアフターフォローを行っています。

塗装後のアフターフォローがある塗装業者を選びましょう。
長もちする塗料を使っていても、思わぬトラブルなどで塗装がはがれてしまうこともあります。

そのため、災害や定期点検や保証期間内の無料補修がついていると、もしもの時に安心です。

保証期間は3〜5年が多いですが、塗料の種類によっては保証期間が10年のところもあります。

見積もりの際にアフターフォローの保証期間も確認しましょう。

外壁塗装を20年しないと塗装がはがれ腐食の原因に

外壁塗装の寿命は一般的に10〜20年となっています。

そんな塗装を20年以上放置すると塗装が剥がれ、そこからひびや腐食につながっていき、雨漏りなど深刻な状態につながる恐れがあります。

外壁塗装は外観がきれいになるだけでなく、建物が劣化してしまうことを防ぐための方法です。そのため、外壁に劣化部分がみられた場合はぜひ放置せず、すぐに塗装業者に相談することが大切です。

お客様を第一に「高品質・安全」、皆様の大切な資産をお守りします。
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