外壁塗装工事の際、近隣への挨拶が必要かどうか迷いますよね。
また、挨拶に行くにしても、何をどう伝えればよいのかなどわからないこともたくさんあるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、外壁塗装工事に際して、近隣への挨拶は必要です。
なぜ挨拶が必要なのか、どのような挨拶をすれば良いのかを知りたい方は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
外壁塗装を予定している方には参考になるはずです。
まず、外壁塗装を行うにあたって、なぜ近隣への挨拶が必要なのかを説明します。
外壁塗装では、さまざまな騒音に加え、塗料のニオイや飛散、工事車両の出入りなど、近隣に迷惑をかける作業が数多くあります。
放っておけば、大きなトラブルやクレームに発展しかねません。
そのような事態を避けるためには、近隣に対して、外壁塗装を行うことを事前に知らせておくことが必要です。
近隣の方々も、いつどのような外壁塗装工事があるのかがわかっていると、騒音や塗料のニオイに対して事前に対処ができます。
たとえば、洗濯物を外に干す時間を調整するとか、窓を開けたままにしないようにするなど、対応が可能です。
また、何か問題が生じた場合でも、あらかじめ説明しておけば迅速に対処しやすくなり、トラブルを最小限に収めることができるでしょう。
しかし、挨拶をしておかないと、近隣の方々も突然始まる外壁塗装工事に戸惑ってしまいます。
何も知らされないうちに、洗濯物が汚れたり、家の中にニオイが入り込んだりすると、不安や不満を抱くかもしれません。
その結果、近隣とのお付き合いが気まずくなってしまう可能性もあるのです。
塗装業者によっては、営業担当者が挨拶回りを行ってくれるところもありますが、その際には同行するようにしてください。
では、いつのタイミングで挨拶回りをすればよいのでしょうか?
外壁塗装の挨拶は、工事開始の1週間前を目安に行うのが理想です。
1か月前のようにあまり早すぎると工事日を忘れられてしまう可能性があり、逆に前日のようにあまり遅すぎると急な挨拶で迷惑に思われるかもしれません。
工事日の1週間前から遅くとも3日前までに挨拶をしておけば、近隣の方々も調整がしやすくなります。
また、挨拶は工事前だけでなく、工事日の当日(足場設置時)など大きな作業があるときや工事完了時にも必要になります。
挨拶に伺う時間としては、休日の午前10時~午後4時ぐらいが最適です。
この時間帯であれば、在宅している家庭が多く、直接会って説明できる可能性が高くなるためです。
もし、不在で挨拶ができない場合は、後述する挨拶文をポストに入れておくとよいでしょう。
外壁塗装をするにあたって、近隣への挨拶がなぜ必要なのかご理解いただけたと思います。
とはいえ、具体的にどういう挨拶をすれば良いのか、守るべきマナーがあるのかなど、疑問に思うことも多いですよね。
ここからは、外壁塗装中のトラブルを防ぎ、近隣との良好な関係を維持するために、押さえておくべき挨拶のポイントを紹介します。
まずは、近隣といっても、果たしてどの範囲まで挨拶に行けば良いのか、についてです。
挨拶に行く範囲は、一般的に自宅の両隣と前3軒、後ろ3軒の合計8軒になります。
外壁塗装は、騒音や塗料の飛散が発生しやすく、距離の近い家ほど影響を受けやすいため、少なくともこの8軒には挨拶が必要です。
ただし、立地条件や住宅の密集度に応じて範囲を広げることも考えなければいけません。
たとえば、狭い道路を何度も工事車両が通行する場合や密集地域で強風による塗料の飛散が心配な場合は、影響しそうな家にも挨拶しておくと安心です。
また、路地の奥まった場所や袋小路になっている場合は、袋小路全体の家々にも挨拶しておくことをおすすめします。
挨拶に出向く際には、粗品を持参するようにしましょう。
粗品は高価なものではなく、500~1,000円程度の消耗品を選ぶようにしてください。
挨拶の本来の目的は、外壁塗装工事への理解を得ることにあります。
粗品は、あくまでも挨拶の補足として“ちょっとした気遣い”を伝えるためのものです。
あまり高価なものだとかえって相手に気を遣わせてしまうため、500円前後のタオルや洗剤、キッチンペーパーなどの日用品が最適です。
日用品ならどの家庭でも喜ばれ、贈る側も受け取る側も負担が少ないというメリットもあります。
食べ物などの嗜好品は人によって好みが分かれやすいうえ、アレルギーなどの問題もあるため、避けたほうが無難です。
持参する粗品には、のし紙をつけなければいけないというルールはありません。
つけるかつけないかは贈る側の判断次第です。
のし紙をつける場合は“外のし”をつけて渡すのが一般的ですが、特に決まりはありません。
のし紙の表書きには“粗品”と書く場合もありますが、謙遜し過ぎる印象を与えるため、“ご挨拶”と書く方がよいでしょう。
また、水引の色は紅白で、シンプルなデザインののし紙を選んでください。
豪華すぎるのし紙や派手な包装は仰々しくなり、挨拶の粗品としてそぐわない印象を与えてしまいます。
つける、つけないは自由ですが、のし紙をつけることで挨拶がより丁寧に見え、近隣への配慮が伝わりやすくなります。
挨拶に出向く際は、粗品と一緒に挨拶文も忘れずに持参するようにしてください。
挨拶文は、外壁塗装の工事でご迷惑をおかけすることへのお詫びと同時に、工事の内容を文面として伝えるためにも必要です。
また、挨拶に行ったものの先方が不在だった場合でも、ポストに挨拶文を残しておけば「ちゃんと訪問してくれたんだな」と相手に安心感を与えられます。
挨拶文には、次の内容を盛り込んでください。
挨拶文に盛り込む内容
挨拶文は長くなり過ぎず、できるだけシンプルかつ丁寧な表現を心掛けましょう。
以下に挨拶文の例をご紹介しますので、作成する際の参考にしてみてください。
挨拶文の参考例
20XX年〇月〇日
〇〇町〇丁目〇番地
〇〇(ご自身の名前)
ご近隣のみなさまへ
突然のご挨拶で失礼いたします。
この度、拙宅にて外壁塗装の工事を行うことになりました。
工事期間中は、騒音や塗料のニオイ、工事車両の出入りなどで近隣のみなさまにはご迷惑をおかけするかもしれません。
安全には十分注意しながら作業を進めてまいりますが、何かお気づきのことがございましたら、ご連絡いただけますよう、お願いいたします。
以下に、外壁塗装工事の概要をお伝えいたします。
【工事内容】 外壁塗装工事
【工事期間】 2XXX年〇月〇日~20XX年〇月〇日(予定)
【作業時間】 午前8時~午後5時(天候により変更の場合あり)
【休日】 日曜・祝日は基本的に休工日とさせていただきますが、天候や進行状況により作業を行う場合があります。
【施工業者の連絡先】
株式会社〇〇 担当:△△
住所:〇〇町〇丁目〇番地
TEL:000-0000-0000
【施工主の連絡先】
〇〇〇〇(ご自身の名前)
TEL:000-XXXX-XXXX
皆様にはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
外壁塗装工事をスムーズに進めるためには、近隣の方々に関する情報を施工業者と共有しておくことも重要です。
たとえば、「隣の家は気難しい人がいるから、丁寧な対応が必要」「向かいの家には赤ちゃんがいるから、騒音に気をつけなければならない」などの情報を共有します。
この情報共有により、外壁塗装の工事中に予想される問題や近隣からのクレームを最小限に抑えることができます。
特に、駐車場の使用状況や騒音対策、塗料飛散の防止などについては、施工業者がどういう対応策を講ずるのかを事前に確認しておくと安心です。
また、施工業者だけで近隣への挨拶に出向く場合、挨拶のタイミングや内容を事前に共有しておきましょう。
施工業者との密な情報共有は、外壁塗装の成功にくわえ、近隣との良好な関係を維持するためにも欠かせません。
近隣への挨拶は、外壁塗装の前だけでなく、工事が完了したときにも出向くようにしましょう。
工事が完了した際には、外壁塗装が無事に終わったことを報告し、「ご協力ありがとうございました」とお礼を述べることでより良い近隣関係の維持につながります。
近隣の方々も、「工事が無事に終わった」と実感し、安心できるはずです。
また、「何かお気づきの点があればお知らせください」と伝えておけば、後日のトラブルを未然に防ぐこともできます。
完工後の挨拶の具体的なタイミングは、足場の解体が完了した日から1~2日以内に訪問するのが理想的です。
近隣への挨拶では、単に「外壁塗装を行います」という情報だけでなく、具体的な内容も伝えておかなければいけません。
挨拶文の中でも触れることですが、改めて口頭でも伝えることで工事中のトラブルや近隣の方々の不安を軽減し、理解を得やすくなるためです。
では、具体的に何を伝えるべきかを解説します。
まずは、工事の期間と作業時間です。
外壁塗装の開始日と終了予定日、作業開始と終了の時間を伝えておけば、近隣の方々も生活の予定が立てやすくなります。
たとえば、「〇月〇日から〇月〇日まで、朝8時から夕方5時頃まで作業を行います」といった具体的なスケジュールを伝えておくとよいでしょう。
次に、工事内容と迷惑がかかる可能性のある作業も伝えなければいけません。
特に、騒音や塗料の飛散、工事車両の出入りなど、日常生活で迷惑をかける可能性のある作業は、事前に伝えておくようにします。
“騒音が発生しそうな日”や“塗料のニオイが漂う可能性がある日”などを具体的に説明しておけば、近隣住民も事前に心構えや準備ができます。
最後に連絡先を伝えることも忘れてはなりません。
外壁塗装の工事中に問題が発生した場合や何か質問がある場合に、すぐに連絡できるよう、施工業者の連絡先と合わせて伝えます。
さらに、「何かお気付きの点があればご連絡ください」と一言くわえておけば、近隣も安心できるでしょう。
以上の情報を簡潔に、かつ丁寧に伝えておけば、不必要なクレームやトラブルを未然に防げます。
今回は、外壁塗装工事における近隣への挨拶の必要性と挨拶のポイントを解説しました。
外壁塗装を行う際には、必ず近隣への挨拶をしておきましょう。
工事中は、騒音や塗料の飛散、工事車両の出入りなどで迷惑をかけるため、事前に挨拶をしておくことでトラブルを防ぎ、協力を得やすくなるためです。
また、工事終了後も近隣の方々と良好なつき合いを継続するためにも挨拶は必要です。
挨拶は工事の1週間前から3日前に行い、粗品や挨拶文を添えることも忘れないでください。
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