外壁塗装の工事期間中、家を留守にしてはいけないのでしょうか?
最初に結論をお伝えすると、工事期間中に留守にしても問題ありません。
ただし注意しなければいけないのは、工事期間中に留守にしてはならないタイミングがあることと、留守にする際に気をつけるべきポイントがあることです。
本記事では、外壁塗装の工事中に留守にしてもよい理由や留守にしてはならないタイミング、留守にする場合の注意点について解説します。
外壁塗装工事は、通常、平日の日中に行われることが多く、仕事や家の用事などで外出する時間帯と重なります。
そのため、工事の期間中、外出しても大丈夫かどうか不安に思う方も多いでしょう。
しかし、心配はご無用です。
外壁塗装工事は壁の塗装や足場の設置といった屋外での作業が中心のため、住人が不在でもまったく問題ありません。
また、外壁塗装の工事期間は10日から2週間程度と長いため、その間仕事にも買い物にも行かず、一日中家の中で過ごすのは難しいでしょう。
さらに、工事中は家の周囲に全体がシートでくるまれるため、室内は日中も薄暗く、換気も十分に行えなくなります。
そのような環境で、2週間にわたって家の中にいつづけるのは現実的ではありません。
ただ、留守にしてもよいとはいえ、留守のあいだにどのような作業をしたのか、また、留守中に何か問題がなかったのかなど心配になる場合もあります。
そのため、安心して任せられる施工業者を選ぶことが大切です。
また、長期間留守にする場合には、施工業者や作業者と事前に相談しておく必要があります。
なぜなら、約2週間の工事日程の中には、在宅での立ち会いが必要な工程があるためです。
そのタイミングについて、次項で解説します。
立ち会いが必要な工程を紹介する前に、まず、外壁塗装工事全体の流れをお伝えしておきましょう。
外壁塗装の一般的な工事の工程は以下のようになります。
外装塗装の工事工程と日数
工事工程 | かかる日数 |
足場設置前の事前確認 | 1日(1時間程度) |
足場の設置 | 1日 |
高圧洗浄 | 1日 |
下地処理 | 1日 |
養生 | 1日 |
下塗り | 1日 |
中塗り | 1日 |
上塗り | 1日 |
完了検査 | 1日(1時間程度) |
足場の解体 | 1日 |
平日だけ作業する場合、2週間の日数になりますが、雨天や風が強くて作業ができない日があると、そのぶん日程が延びることになります。
この全工程の中で在宅して立ち会わなければならないのが、“足場設置前の事前確認”と“完了検査”のタイミングです。
そのため、この2つの工程がある日は家を留守にすることはできません。
“足場設置前の事前確認”では、足場を設置する際の安全性や家の周囲にある物の移動を業者と確認します。
このときに、障害物の撤去や保護を行わなければならないため、立ち会う必要があるのです。
たとえば、鉢植えや自転車などの移動が必要な場合は、どこに移動するかを指示します。
この事前確認のときに留守にしてしまうと、業者は足場を組むことができず、作業を始められません。
“完了検査”では、できあがった塗装の状態を確認して、不具合がないかをチェックします。
塗り残しや塗りムラ、塗料の飛び散りなどがないかを確認し、必要であればその場でやり直しを依頼しなければなりません。
この段階ではまだ足場が組まれているため、補修が必要な箇所があれば、すぐに対処してもらうことができます。
完了検査で立ち会わず、足場が撤去されてから不具合個所を指摘しても、対処するまでに時間がかかったり、足場を組むための追加費用を請求されたりする場合もあります。
作業をスムーズに行い、希望通りの仕上がりにするためにも、“足場設置前の事前確認”と“完了検査”のタイミングは、留守にせず、必ず立ち会うようにしましょう。
先の2つの工程以外なら外壁塗装の工事中でも家を留守にすることは可能ですが、留守にするにあたり、いくつかの注意点があります。
留守中でも安心して工事を任せられるように、ぜひチェックしておいてください。
外壁塗装の期間中に家を空ける場合は、通常よりも念入りな戸締りが必要です。
家の周りに工事用の足場が組まれるため、普段は届かない2階やベランダの窓にも不審者がアクセスしやすくなるためです。
また、飛散防止シートで家が覆われるため、外からの視界が遮られるなど侵入者にとって好都合な環境が整うことから、空き巣被害の危険性が増します。
戸締りを徹底するにあたっては、普段あまり開け閉めしないトイレや浴室の小窓も漏らさず確認しましょう。
玄関のチェーンロックや雨戸の施錠も忘れてはなりません。
また、留守中はカーテンやブラインドを閉めることで、室内が見えにくくなり、防犯効果を高められます。
さらに、センサーライトや防犯カメラの設置も有効です。
センサーライトは人の動きを感知して光を発するため、不審者への警告効果があります。
また、防犯カメラは映像を残せるので、警察に届ける際に役立ちます。
ただし、塗装工事の職人には防犯設備の存在を事前に伝えたほうがよいでしょう。
外壁塗装の工事中は、洗濯物を外に干さないほうが賢明です。
塗装作業中は塗料の粒子やほこりが飛散しやすく、外に干した洗濯物に付着する可能性があるためです。
また、作業員にとっても、洗濯物が干してあると工事の妨げになります。
長期間にわたる塗装工事の場合、毎日の部屋干しにストレスを感じるかもしれませんが、衣類のダメージやニオイの付着を防ぐためにしばらくは我慢するしかありません。
どうしても外干しをしたい場合は、施工業者と相談し、洗濯物を干せるタイミングがあるのかを確認してみてください。
作業が行われない日や特定の時間帯がある場合は、そのタイミングで短時間だけでも外に干せるかもしれません。
先述のように、“足場設置前の事前確認”と“完了検査”のタイミングは留守にできません。
そこで、いつどういう作業が行われるかを知るため、事前に工事の“工程表”を確認しておくことも重要です。
工程表には、各作業のスケジュールや所要日数が記載されているため、家を空けられる日や立ち会いが必要な日を事前に把握できます。
たとえば、足場の設置や塗装作業の日程が事前にわかれば、騒音や振動が発生する日に外出する計画を立てることも可能です。
また、天候によって作業が中断するケースもあるため、日程が変更された場合に備えて、施工業者や作業員との連絡手段を確保しておきましょう。
工事進捗に遅れが出た場合でも、あらかじめ連絡をもらえればスケジュールを調整しやすくなるためです。
工事開始前に工程表を受け取り、事前に工事日程を確認しておけば、自分のスケジュールも立てやすく、いつどういう工事が行われるかがわかるので安心です。
日程に限らず、工事に関することで不明点があれば、事前にすべて解消しておきましょう。
工事内容やスケジュールのほか、使用する塗料の種類、費用の内訳など、気になる点は遠慮なく尋ねても問題ありません。
少しでも疑問が残っていると、不必要な不安を感じたり、トラブルの原因になったりする可能性があるため、安心して留守にできません。
たとえば、塗料の選定については、耐久性や色味、環境への影響など、細かい点まで確認しておくようにします。
また、足場設置の位置や作業時間帯、騒音の発生などについても事前に話し合うことで、工事中のストレスを軽減できます。
加えて、雨天や強風などの天候不良時にどのように対応するかも明確にしておきたいところです。
家を空ける日が事前にわかっている場合は、施工業者や作業員に留守になることを事前に伝えておきましょう。
たとえば、「平日の朝9時から夜7時までは留守にする」とか、「次の休日は1泊2日で旅行に行く」などの情報を事前に共有しておきます。
住人の立ち会いが必要でない場合でも、留守の日程を業者が把握していれば、計画的に作業を進めることができます。
また、緊急事態や予期せぬ変更が生じた際に、もし連絡が取れないと、工事が一時中断する場合があるかもしれません。
そういう場合に備えて、留守の予定に加えて、緊急連絡先も事前に伝えておくとよいでしょう。
外壁塗装工事中に留守にすることが多かったり、長期にわたって留守にしたりする場合は、施工業者や職人と円滑に連絡が取り合えるようにしておきます。
工事中に何らかのトラブルが発生したり、緊急の対応が必要になったりすることも考えられるため、迅速にやり取りができる体制を整えておきましょう。
万が一、留守中にトラブルがあってもすぐに状況が把握できるのはもちろん、トラブルがなくても留守中の工事の進捗報告を受け取ることができます。
メールやメッセージアプリなどで、日々の進捗報告を連絡してもらうようにお願いしておくと安心です。
写真つきの報告なら、仕上がりや作業内容を具体的に確認できます。
本記事では、外壁塗装の工事が行われているあいだ、家を留守にしてもよいかどうかについて解説しました。
工事は外部での作業が中心のため、ずっと家にいなくても工事を進めることが可能です。
ただし、“足場設置前の事前確認”と“完了検査時”には立ち会いが必要です。
さらに、留守中は戸締りや洗濯物の管理、作業員との連絡手段を整えるなど、安全対策を怠らないようにしましょう。
外壁塗装を検討中なら安心して工事を任せられるウェルリペアにご相談ください。
進捗状況の報告などきめ細やかなサポートで施工をお手伝いします。
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